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【榊淳司 マンション業界の秘密】悪徳理事長が好き放題にする管理組合 業者と癒着しカネを懐に入れる輩も (1/2ページ)

 最近、続けざまにマンションの管理組合運営に関する相談が寄せられた。1つはいつもながらの腐敗構造。もう1つは、共有部分の老朽化によって生じた下水逆流を巡る補償問題だ。

 マンションの管理組合が一種の利権構造であることを多くの人は理解していない。それも規模が大きくなればなるほど利権は膨らむ。

 利権の中身は区分所有者から徴収する管理費や修繕積立金である。例えば、200戸規模の物件だと、年間約1億円が管理組合の口座に入ってくる。そのお金をどう使うかというのが利権になる。

 理事長やその取り巻きが業務委託先の管理会社と癒着するのはよくあること。癒着の中身も、飲食の接待を受ける程度ならかわいい。ありがちなのは理事長の息のかかった会社に、管理会社から業務を発注したことにして、カネを還流させるやり方。これだと、まず露見することがない。

 大規模修繕工事は悪徳理事長のボーナスステージになる。200戸のマンションだと工事費は約2億円。その5%を還流させただけでも1000万円を自分の懐に入れることができる。

 「そんなこと、あるにしてもごく一部の話だろう」と考える人が多いのではないか。だが、それは性善説的な考え方である。

 実のところ、マンションの管理について定められている区分所有法も性善説に基づいている。理事長は自らの物件の資産価値を毀損してまで自分のフトコロを肥やそうとはしないはず…という前提に立っている。悪徳理事長の登場はほとんど想定されていないため、現法制度の下で理事長になってしまえばやりたい放題。悪事を働いても簡単にはバレもしない。

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