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【定年後の居場所】元気なうちに考える「お金の終活」 財産を整理し確実に相続 (2/3ページ)

 内閣府・金融庁の資料によると、10年以上にわたり預金者などが名乗りを上げないままとなっている休眠預金などは、払戻額を差し引いても、毎年700億円程度にものぼる。その預貯金額を社会事業に生かす「休眠預金制度」が2019年1月から始まっている。相続されないまま放置された預金もこの中には多いはずだ。

 銀行員に聞いてみると、ネットの預金口座では相続人がデジタル資産の存在を知らないという問題が生じているそうだ。またある証券会社の担当者は、90歳を超えて取引が行われていないネット口座を見ると、「もう亡くなっているのだろうな」と想像することがあるという。しかし金融機関の側からは連絡しないので、本来は自分の財産なのに相続人が請求できなくなるというリスクは残っている。私の取材でも夫婦や家族で常日頃から財産のことを開示している家庭は少数である。前回のコラムで紹介した「財産増減一括表」のように財産の全体を整理したものをノートなどに作成しておく意味合いは大きい。各金融機関や証券会社に預けている預貯金や株式、投資信託の残高を定期的に記載すれば足りるので手間はかからない。また住宅ローンやその他の借財などの負債額もわかる。

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