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【こんな時代のヒット力】居酒屋行脚で確信!「前割レモン製法」生み出す 日本コカ・コーラ「檸檬堂」 (1/2ページ)

 九州で限定発売され、人気だった日本コカ・コーラ(東京都渋谷区)の缶レモンサワー「檸檬(れもん)堂」。2019年10月、満を持して全国発売するやいなや生産が追いつかず、一時、出荷休止という爆発的な大ヒットを記録し、今も勢いは止まらない。

 檸檬堂は、全世界約200カ国のコカ・コーラで初となるアルコール飲料だ。開発にあたり、そのまま飲めるという意味の「RTD(レディー・トゥ・ドリンク)」を目指した。缶チューハイなどの市場が、右肩上がりで成長を続けていたからだ。

 開発に携わった同社マーケティング本部アルコールチーム・シニアマネジャー、サブストローム・パトリックさんは「低アルコールのRTD市場は、爽快感、満足感の提供というこれまでの技術や知見が活用できる」と考えた。

 清涼飲料とRTDでは、消費者の心理、商慣習、表現など異なり、一から学んでいった。全国の居酒屋を巡ったのもそのひとつ。店では棚を見てこだわりを確認、隣の客にも話しかけ、「飲む理由」などを聞いた。その中で、こだわりのレモンサワーを出す店は繁盛し、どれも個性的でおいしい。賑やかでおしゃれでもあった。これまでのレモンサワーのイメージが一変した。

 「RTD市場の3割以上をレモンフレーバーが占め、伸びていることに納得。そこに参入しようと決めた」

 コンセプトは、「こだわりのレモンサワーを出す専門店」。檸檬堂というネーミングは、同時に決まった。

 「レモンとお酒のうまみが感じられるよう、味の設計にこだわった」。1回40~50種のサンプルの試飲を、朝10時から半日近く飲み続ける日もあったという。

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