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【渡邉美樹 経営者目線】菅政権の「規制改革」は全体最適 ワタミ「DX銘柄」認定の舞台裏 (1/2ページ)

 菅義偉政権発足から約1カ月。「脱はんこ」や「携帯電話の値下げ」等、分かりやすいところから攻めており、とても良い滑り出しに感じる。国民全体にプラスになる「全体最適」の視点で、ゼロベースで改革を進めてほしい。

 「脱はんこ」だが、社内の申請手続や、稟議(りんぎ)などでは不要で、ワタミでもデジタル押印を導入している。一方、押印には実務以上に「気合」の側面も大きい。銀行の融資や契約、結婚など儀式的、象徴的な面では残せばいい。

 ほかに、オンライン診療の恒久化もいい流れだ。長年、医師会が反対していたが、国民全体にとっては絶対プラスだ。

 もう一つ、ぜひ取り組んでほしいと思うのが農業改革だ。政府の規制改革推進会議で、農業分野で企業の農地取得に関する要件が問題視されたという。現在は農業関係者以外の議決権が2分の1未満と決められており、実質的に企業は農地取得ができず、借りるしかない。背景には当然、農協の業界「票」がある。

 例えば、企業が堆肥を入れて有機の農地を育てると、価値が上がる。ただ、借りた土地への投資になれば、企業も意欲が出ない。農家の高齢化と後継者不足は深刻だ。この国の農業を「全体」で考え、企業が農業に参入しやすい環境を整備すべきだ。

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