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【定年後の居場所】名曲でよみがえる記憶「音楽はタイムマシン」 回想法が認知症を治療 (1/2ページ)

 数々の名曲を生み出した作曲家の筒美京平さんが10月7日に亡くなった。50年を超える活動の中で彼が手がけた楽曲は3000曲に迫るそうだ。私にとっても中学生の修学旅行で歌った『ブルー・ライト・ヨコハマ』、受験勉強を思い出す『また逢う日まで』、南国の風が流れる『17才』、何度聞いたから分からない『木綿のハンカチーフ』、新入社員当時に流行った『魅せられて』などなど挙げ始めればきりがない。訃報が流れた日は配信で「筒美京平 作曲&編曲」をずっと聞いていた。

 実は、私は昔から70年代のヒット曲に対して強い関心がある。曲を聴いていると学生時代の過去の思い出が蘇ってくるからだ。意識したのは40代だからもう20年以上も機会のあるたびに聴いている。

 会社員の時は、出張があると有線放送が部屋についているホテルを探した。当時の東京では会社が法人契約していたホテルと、少し高いが築地近くにあるホテルには備えつけられていた。「B-11」が「J-POP 70’S Hits」のチャンネルである。ここで部屋に到着してチェックアウトするまで夜通し聴き続けていた。翌日は出張先の会議室で、西城秀樹や山口百恵、山本リンダの曲が頭の中を巡っていた。

 いつの間にかホテルの名称も変わり有線放送もなくなった。ところが一昨年、神楽坂に近いホテルで偶然部屋に有線放送があることを知って大喜びした。以降は東京での定宿になっている。

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