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【渡邉美樹 経営者目線】菅首相の「自助・共助・公助」は正論 奮闘する経営者たち (1/2ページ)

 菅義偉首相は所信表明で、「私が目指す社会像は、『自助・共助・公助』そして『絆』です」と演説した。しかし「自助」について「批判」や「曲解」がなされるのも目にした。

 一方で、コロナ禍で厳しい年末を控える中、「自助」の精神で奮闘する経営者と会った。先日、ニッポン放送で対談した、ミシュランにも輝くイタリアンのオーナーシェフの村山太一さんは、『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』を出版した。生産性の高さで有名なサイゼリヤでアルバイトをし、そのノウハウを自らの店に生かす経営で、コロナ渦でも黒字を確保している。彼と話していた気がついたことは「PDCA(継続的業務改善)」のはやさだ。とくに、いいものは「丸パクリ」して試していると言っていた。こうした「自助」の姿勢には共感する。

 ベテラン経営者にも「自助」を貫く方がいる。先日、日本一の名旅館として知られる「加賀屋」(石川県)の相談役小田禎彦さんにお会いした。36年間日本一にある有名旅館も、その昔は、当時日本一だった旅館で社員研修をしていたという。経営者だけが「頑張ろう」と思うだけでは日本一になれず、ベテランの仲居さんが「私たちも日本一になろう」と言い出したときがすべての転機だったと振り返る。

 現在も商品やサービスが「日本一かどうか」従業員同士で突き合わせ、意識を高めているという。小田さん自身もいまだ毎日、顧客のアンケートに一行一行、目を通し「改善」を繰り返している。

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