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【大前研一 大前研一のニュース時評】米KKR、西友出資は良い買い物か ウォルマートが08年に買収し苦戦 (1/2ページ)

 米国の投資ファンド「コールバーグ・クラビス・ロバーツ」(KKR)と楽天が、スーパー大手の西友に出資する。来年初めに、西友の親会社である米国「ウォルマート」からKKRが65%、楽天が20%の西友株を取得する。ウォルマートも引き続き15%を保有する。西友の企業価値を1725億円と見積もっている。

 楽天とウォルマートは一昨年、日本での電子商取引(EC)の運営などで提携、楽天と西友が共同でネットスーパー事業を始めている。今回の出資でさらにネットとリアルの小売りを融合させ、店舗のデジタル化を進めることで新たなビジネスモデルを加速させる。KKRも世界の小売業への投資で蓄積したノウハウを提供する。

 ま、いろいろアピールしているが、結局、西友から利益を生み出すことができなかったウォルマートは、これでようやく悪夢から逃れられるということか。ただ、すべてを捨てて逃げ出すのもカッコ悪いので、恥ずかしながら、引き続き15%だけ、つまり指一本だけは残しているという図式のようだ。

 世界最大のスーパーマーケットチェーンのウォルマートは2008年、バブル崩壊後に不良債権を抱えて業績が悪化した西友を完全子会社化した。その後、「エブリデー・ロー・プライス」(毎日が低価格)などのウォルマート流戦略を展開したが、日本市場では苦戦していた。

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