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【定年後の居場所】高まる終活への関心「優先すべきは楽しい老後」 関連サービスの充実必要 (1/2ページ)

 コロナ禍の前に、終活(しゅうかつ)フェアで講演したことがある。終活とは「人生の終わりに向けた活動」の略語で、自らの死を意識して、人生の最期を迎えるための様々な準備や、そこに向けた人生の総括を意味する。新しい言葉で、2010年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされ、12年にはトップテンに選出されている。

 百貨店で行われた終活フェアの会場に到着した時には、広い場所に人がひしめき合っていた。あまりに賑やかで明るい雰囲気だったのが意外だった。

 後で聞いた話では、そのフェアは6日間にわたって行われて延べ約7500人が来場。ブースに協賛または資料を提供した会社は計40社に上ったそうだ。

 葬祭関係業者、遺言や相続の相談所、介護施設の案内、保険代理店、旅行会社などの各ブースでは担当者が来場者にいろいろと説明していた。なかには棺おけに入ってみるという体験や、自分の葬儀の際に使う写真をどうするかについてレクチャーを受けている人もいた。

 講演会では、地元テレビ局のアナウンサー、プロ棋士、お天気キャスター、元プロ野球選手、歌手・タレントの女性などのメンバーの中に私も入っていた。私は『定年後』(中公新書)の著者との位置づけだ。ただフェアのチラシに並んでいる講師の顔写真を見ると、私だけが、「この人、一体だぁれ?」という感じであったが、これは仕方がない。

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