記事詳細

【新・兜町INSIDE】ドコモ株が相場底上げ 日銀買い上回るインパクト

 NTTによるNTTドコモ株の公開買い付け(TOB)が成立した。TOBに応じた株主だけでなく、応じなかった株主の保有株も強制的に換金され、NTTは最終的にドコモ株の100%を取得することになる。決済開始日の11月24日以降、ドコモ株主に現金が割り当てられる。

 市場で話題になっているのがドコモ株主が手にする現金の行方。上場型投信(ETF)のように顧客から預かった資産の全額を株式で運用すると規約で決まっている場合はドコモ株の売却代金で即、代わりの銘柄に投資することになる。

 たとえば日銀が買い入れ対象とするTOPIX型のETFでは、ドコモの構成比は1%あまり。少なく見積もっても7000億円の資金が一気に現金に化け、東証1部の他銘柄に再投資される。日銀のETF買いが1回700億円規模なので、かなりのインパクトになりそうだ。

 個人投資家では、100株保有だと39万円が割り当てられる。「TOBされた株の売却代金は再び投資されるケースが多い」(インターネット証券)という経験則があり、こちらも相場の底上げに貢献しそうだ。

 【2020年11月25日発行紙面から】

関連ニュース