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【榊淳司 マンション業界の秘密】首都圏の中古住宅がバカ売れ!! 爆発的な増加要因に「3つの特殊需要」 (2/2ページ)

 年収の下がりそうなサラリーマンが現状住んでいる賃貸住宅は、近郊エリアが多い。だから横浜や川崎、23区で多く買われたともうかがえる。

 ただ、千葉や埼玉、神奈川東部でもそれなりの数字が出ている。そういったところの中古住宅を買っているのは、3つ目の脱出需要が中心ではないか。

 脱出需要とは何か-。新型コロナは高血圧や糖尿病などを患っていない50代あたりまでならあまり心配がないとも伝わる。しかし、60代以上が感染すると、場合によっては命にかかわる。

 特に都心のように人口密度の高いところに住んでいる高齢者は心配だろう。だから資金に余裕のある富裕層が、避難先として郊外に住宅を購入した可能性がある。郊外で値の張る広めの戸建てやマンションが動いているのは、そういった要因と思われる。

 こう考えると、この10月に起きた中古住宅の爆発的な需要増が、不動産ブームやバブルではないことが分かる。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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