記事詳細

【新・兜町INSIDE】個人マネー獲得で号令…利食った資金は再び株式へ

 日経平均株価が11月から急騰し、2万7000円手前まで上昇し、バブル後期の1991年以来の高値を取った。この間、個人投資家が大量に売りを出し、待機資金が積み上がっている。某大手証券の営業担当者は「売りを出した大口顧客をリストアップして再投資を勧めており、反応は上々です」と話す。

 東証の集計では、個人は11月に入って27日まで売りを続け、売り越した金額は1兆8504億円に膨らんだ。「3月のコロナ暴落時の大底で買い、利益確定売りを出せた相場巧者は少数派です。久々に株価が買値を上回り、塩漬け株をようやく手放せた投資家が増えてきた印象です」という。

 証券会社の関心は売却代金の行方。世界的な超低金利で日本の個人向け国債や米ドル建てMMFなど安定利回り商品は相変わらず不人気だ。「利益を出したお金はまた利益を狙いに行く習性があり、株式や投信の再投資を考える投資家が多いようです。年末から来年前半は個人マネーが大挙して戻ってくるでしょう」と先の大手証券の営業担当者は期待を込めた。

 【2020年12月7日発行紙面から】

関連ニュース