記事詳細

【定年後の居場所】本の出版、まずは「読み手ファーストの姿勢」が重要 書店通いなどでニーズ把握を (1/2ページ)

 4年前の2016年に「サラリーマン一冊本を書こうよ」というセミナーを東京で催したことがあった。本の出版やビジネス誌などに自らの見解を発表したい会社員もいて、時々彼らから相談を受けていたからである。

 セミナー当日は、私の書籍を担当してくれている編集者2人も手弁当で駆けつけてくれた。私から簡単な趣旨説明を行い、10人ほどの参加者からの発言と編集者に対する質問などを中心に議論を展開した。本や雑誌を媒体にして発信することは簡単ではないが、会社生活で培った経験や専門知識を生かす、ひとつの手立てになる人もいるのだと実感した。

 そして昨年と今年、そのセミナーに参加してくれた人のうち2人が本を出版した。ひとりは商社マンでの長い経験をもとに『企業内キャリアコンサルティング入門』(ダイヤモンド社)を書いた浅川正健氏、もうひとりは、『50代から老後の2000万円を貯める方法』(アチーブメント出版)を書いた損害保険会社の会社員である水上克朗氏である。

 浅川氏の本は、人事総合メディア『日本の人事部』の「HRアワード2020」の書籍部門にノミネートされた。また水上氏は、あるビジネス雑誌で、50歳からの生き方に関するインタビュー記事で大きく取り上げられていた。いずれも大変うれしいことだった。私はセミナーを開催しただけで何もできなかったが、おふたりとも出版するまで数年かかっていることを考えるといろいろご苦労もあったのだろう。

関連ニュース