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【新・兜町INSIDE】市場再編ルール公表で大混乱必至か プライム市場から小型銘柄を排除方針、騰落ライン企業は持ち合い解消など急ぐ

 東証を運営する日本取引所グループ(JPX)が検討してきた市場再編のルール案が近く公表される見通し。新基準によっては東証1部上場企業の多くが、新設される最上位マーケット「プライム市場」に移行できなくなるため、上場企業や証券関係者は情報収集に追われている。

 東証は現在、1部、2部、マザーズ、ジャスダックの4市場体制だが、2022年4月に「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編する。現在1部上場企業は2175社もあり、JPXが「1部上場」の金看板を乱発してきたことに国内外の機関投資家による不満の声が強い。

 JPXはプライム市場から小型銘柄を排除する方針。時価総額の算定には株取引の実態を重視し、市場に出回らない持ち合い株を計算対象から徹底除外するようだ。

 このため、プライム市場の騰落ラインの企業は持ち合い解消を急いで時価総額の算出対象になる「流通株式」を増やすほか、投資家受けを狙って強気の成長計画を示すことになりそうだ。大混乱は必至か。

 【2020年12月9日発行紙面から】

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