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【定年後 難民にならない生き方】初詣で狛犬巡りのススメ 写真を撮ったり、その土地の歴史を掘り下げて楽しむことも (1/2ページ)

 近所をぶらぶら散歩するノリで気楽に楽しめる趣味として人気だという「狛犬(こまいぬ)巡り」。神社詣でのついでに偶然出合った狛犬を眺めたり、写真を撮ったりとカジュアルにも楽しめるが、一歩掘り下げるなら、狛犬をきっかけにその土地の歴史を掘り下げるのも人気だという。『狛犬さんぽ』(グラフィック社)の著者であるミノシマタカコさんは次のように解説する。

 「全国各地にさまざまな狛犬がいて、インターネット検索すると、たくさんの写真や記事がヒットします。でも、すべての情報が網羅されているわけではありません。台座に掘られている“銘”を手がかりに、手がけた石工さんのことを調べたり、素材の入手ルートをたどったり。さまざまな切り口でのフィールドワークが楽しめます」

 例えば、多くの人が思い浮かべる狛犬のデザインを作り上げたのは愛知県岡崎市で八代続いた石工である「酒井孫兵衛」。明治時代に鉄道網が発達したことにより、岡崎の石製品の販路を全国に広げようという試みがあり、“岡崎型狛犬”が全国展開されたそう。一方、幕末の名石工として名をはせたのは「丹波佐吉」。関西で活躍し、数多くの狛犬作品を残したほか、奈良県宇陀市にある四国八十八カ所石仏群などでも知られているとか。

 「長い歴史の中で数多くの石工さんが石を刻み、後世に狛犬を残してきました。どんな人だったか記録が残っている人もいれば、今では名前のみが伝わっているケースもあります。まったく銘がないこともあり、ビジュアルの類似点などをヒントに同じ石工さんの作品らしきものを探して歩くのも楽しみのひとつです」

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