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【新・兜町INSIDE】「再上場は不人気」が定着…規制必要論も

 電子楽器大手ローランドが16日、東証1部に上場した。6年ぶりの市場復帰だが、初値は公開価格を下回った。再上場銘柄は不人気が続き、株式市場では「自主的に退場を選んだ企業の再上場に何らかの規制が必要だ」(国内投信会社)との声が上がっている。

 ローランドは2014年に抜本的な再建を目的に経営陣が買収(MBO)を実施した経緯がある。

 「投資家から購入希望を募るブックビルディング段階から不人気が噂されていました。仮条件は1株2810~3710円に設定されました。新規上場株は仮条件上限で決まるのが当然の感覚ですが、ローランドの公開価格は3100円と仮条件の下限側でした」と市場関係者は振り返る。結局、初値は公開価格比4・7%安と低調なスタートとなった。

 今年は9月に雪国まいたけが再上場し、初値は公開価格比4・5%安と不人気だった。市場関係者は「経営者の都合で市場を出たり入ったりすることを日本の投資家は歓迎していない」と話す。再上場後の好業績と株高が信頼獲得の特効薬だろう。

 【2020年12月18日発行紙面から】

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