記事詳細

【定年後の居場所】誰もが第2の人生を持つ…「転身」に必要な3つの条件 (1/2ページ)

 新聞通信調査会が11月7日に開催したシンポジウム「新型コロナと人生100年時代」にパネリストとして参加した。養老孟司先生の基調講演の後で、5人がテーマに沿って90分にわたって議論した。

 会場での参加者は40人程度で、オンラインで参加した人が多かった。当然ながらコロナの感染対策である。目の前にカメラではなく少人数でも聴衆がいたので話しやすかった。簡単な自己紹介の後、パネリストひとりひとりに簡単なプレゼンテーションを行う機会が与えられた。

 私は人生100年時代では、誰もが第2の人生を持つことになったことから話を始めた。現在の60歳時点の平均余命を考えても、男性では24年、女性では29年ある。年齢で言えば、男性なら84歳、女性なら89歳になる。平均なのでほぼ半数の人はこれよりも長く生きる。

 そうなると、この長い人生を一本道で走り通すことは難しい。いずれかのタイミングで立場を変えることや、いくつかの立場を並行して進むことが求められる。私はそれを「転身」や「複数の自分を持つこと」と表現している。

 私自身も振り返ってみれば、人生の後半は立場を変えることが続いた。47歳時に会社を休職→50歳から会社員と著述業との二足のわらじを10年→定年退職して3年間無職→63歳から大学教員に就くといった流れだ。

 私の場合は50歳を前に自身の立場を変えるヒントを求めて会社員から転身した人たちに話を聞き始めた。通信会社社員から提灯職人へ、学校教師から市議会議員に転身、損保会社社員から農家で独立、メーカーの営業職から地元NPOの常務理事に転身、通信システム会社の部長職から美容師で独立などなどである。没頭して話を聞いた人数は最終的には150人にのぼった。

関連ニュース