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テスラに続くのは、果たしてどのEVベンチャーか? (1/4ページ)

 クルマの電動化が加速している。既存の自動車メーカーが純エンジン車からハイブリッドやEVへ転向しつつあるのはもちろんだが、この勢いに乗ってたくさんのEVベンチャーが立ち上がっている。数あるEVベンチャーの中でもパイオニア的な存在が、テスラ・モーターズを立ち上げたイーロン・マスクだ。

 イーロン・マスクがテスラより少し前に立ち上げた、宇宙ロケット開発企業がスペースXだ。同社は試行錯誤を繰り返しながらも、着実にNASAに代わる宇宙開発や民間の宇宙旅行を実現する手段として存在感を高めつつある。そしてテスラも、およそ15年の歳月をかけて、ベンチャーから完成車メーカーへと成長を遂げた。

 ところで彼は、賭けに勝ったといえるだろうか。

 イーロン・マスクが採った、その巧みなテスラの成長戦略を思い起こしつつ、数あるEVベンチャーの現状と今後の可能性を見ていく。

 ◆テスラの巧みな成長戦略

 テスラの発想力と決断力、行動力はベンチャーならではというより、ベンチャーの枠を超えていたといえる。思えばテスラは、最初から自動車エンジニアの度肝を抜く発想力で、高性能なEVを作り上げて見せた。

 まだリチウムイオンバッテリーがクルマ用としてはほとんど使われていなかった頃、ノートパソコン用ので直径18ミリ、長さ650ミリの円柱型をしたバッテリーを6831本も使ったEVを開発した。コストを抑えながらもスポーツカーとしての動力性能は十分で、当時のEVとしては驚異的な356キロメートルという航続距離を実現した。

 そして自動車メーカーとしてのノウハウがない問題は、ロータスからシャーシを購入することで解決してしまった。こうして作り上げられたのが、テスラ・ロードスターだ。

 次にテスラは、より完成度の高いEVをイチから自社で開発することを目指す。自動車メーカー出身のエンジニアを雇い、シャーシを自製。運転操作以外の装備をすべて大型タッチパネルに集約することで、近未来的な運転感覚を強調しながら、ソフトウェアだけで幅広い領域を制御できるシステムを構築した。

ITmedia ビジネスオンライン

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