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【家電の世界】大画面化に弾みをつけ市場を常にリード シャープ・液晶テレビ「AQUOS」の20年 (2/2ページ)

 だが、シャープの液晶テレビは、こうした否定的な見方を、技術革新によって、次々と塗り替えていった。

 特に05年の65型「LC-65GE1」は、液晶テレビの限界を打ち破るエポックメイキングな商品であり、その後の大画面化に弾みをつけることになった。

 そのほかにも業界初となる地上デジタル放送チューナー内蔵や、世界初の8K対応など、市場をリードする製品を投入し続けてきた。

 アクオスの歴史のなかで見逃せないのが、三重県亀山市の亀山工場で生産した液晶パネルを搭載した「亀山モデル」だ。国内生産の自社製パネルを使用している信頼感を訴求。指名購入する人も多かった。

 では、今後のアクオスはどう進化するのだろうか。シャープTVシステム事業本部長の喜多村和洋執行役員は、ネット動画の視聴などにも最適化した「テレビの視聴の変化への対応」と、スマホなどで撮影した8K動画などを簡単に視聴できる「コンテンツの変化への対応」、さまざまな家電などと連携し、その中心的役割を液晶テレビが果たす「家庭のスマート化への対応」の3点をあげる。

 「半歩先をいく商品やサービス、技術の提案によって、生活スタイルの変化を牽引(けんいん)するテレビづくりをしていく。これがシャープのDNAであり、アクオスのモノづくりである」と語る。これからの進化が楽しみだ。

 今年はアクオス誕生20周年記念のキャンペーンが実施される予定だ。個人的には、記念モデルの登場を期待したい。(ジャーナリスト)

 ■大河原克行(おおかわら・かつゆき) 30年以上に渡って、IT・家電、エレクトロニクス業界を取材。ウェブ媒体やビジネス誌などで数多くの連載を持つほか、電機業界に関する著書も多数ある。

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