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【定年後 難民にならない生き方】親の老後を兄弟で議論する際に役立ったSNS (1/2ページ)

 新型コロナ旋風が再び吹き荒れる中、70代になる両親のがんが立て続けに発覚した。母は乳がん、父は前立腺がん。いずれも早期発見で治療も可能。今すぐ命がどうこうというものではないという。元看護師の母はテキパキと自分の入院・手術の段取りを整え、父にもあれこれアドバイスしてうるさがられていた。

 「ダブル認知症の次は、ダブルがんが来ちゃったわね」とLINEメッセージも飄々としたものだ。しかし、子どもの立場からすると心穏やかではない。かといって、新幹線で実家(仙台)に駆けつけ、新型コロナの感染リスクを高めるわけにもいかず、身動きがとれない。真っ先にしたのは『親ががんになったら読む本』(山口建著・主婦の友社)をAmazonで取り寄せ、熟読すること。動揺していると、読んでも内容が頭に入ってこない。ただ、読み進めるうちに少しずつ気持ちが落ち着いてきた。

 治療に向けての受診や医師との相談など、やるべきことは親が自分でやっている。では、離れて暮らす娘がやるべきことは何か。幸いコロナ禍で、両親とのオンライン会議(週1回)は、新たな習慣として定着。定期的に現状把握でき、不安をヒアリングするチャンスもある。“万が一”があったときにどうするか、どう備えるかなど突っ込んだ話もできるようになった矢先のダブルがん騒動だった。

 両親とは、ざっくばらんに話ができている。問題は、きょうだい間でのやりとりだと思い当たる。筆者には弟がふたりいる。弟たちはそれぞれ、両親と同じ県内に住んでおり、定期的に実家との行き来もある。筆者が帰省すれば、予定を合わせて弟たちも一家で顔を出してくれるのが常。しかし、「親に“万が一”があったとき、どうするか」「親の老後をどう考えているか」について話し合ったことは一度もなかった。

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