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【夕刊フジ×キイストン 飲食FCで第二の人生】赤字店舗を黒字化する経験と運営力 土間土間(moon・up) (1/2ページ)

 東京・埼玉・千葉に居酒屋「土間土間」4店舗、しゃぶしゃぶ「温野菜」4店舗、他に焼肉「牛角」とイタリアン「北の国バル」をFC展開している「株式会社moon・up」(東京都豊島区、上月隆弘社長)。昨年6月にはデリバリー専門の「WAKO’Sキッチン」を開業し、合計11店舗を運営している。

 上月氏は、関西の高校を卒業後、将来を見据えIT関連の専門学校へ。その学費を稼ぐために始めた「土間土間」でのアルバイトが、飲食業への入り口だった。専門学校の友人たちとはタイプの違う社交的な同僚、お客さまのダイレクトな反応、人が人を磨く環境を作り出す店長に憧れ、そのまま土間土間のFCを有する企業に入社した。

 社員として9年間、「経営者を育てる」仕事をしてきたが、東京エリア進出をきっかけに、29歳で独立を決めた。その際、関東にある3店舗を株式含めて経営を買い取り、億を超える借金を抱えてのスタートだった。

 「お金の苦労より、創業当初1番つらかったのは、雇われ店長時代から働いてくれていたアルバイトで、私の会社で初めて社員に登用した人材が辞めたときですね」

 夕方から朝までの仕事は家族、特に配偶者の理解と協力がなければ続けられない。これからというときに、大事な仲間を失った。「好きで続けたいのに辞めざるを得ない」。業界の現状を変えていくことも一つの使命と感じた。

 5店舗まで増えた頃、「1人ですべてをみるのは限界を感じた」という上月氏の元に戻って来る仲間もあった。学生アルバイトで、別の業界に就職したスタッフが数年を経て戻ってからは、出店や販促といった「攻め」の仕事を任せられるナンバー2に育てあげた。自身は財務や労務といった仕事を中心に、経営を裏から支えることにした。現在、11店舗展開するまでになったのは、ナンバー2の力によるところが大きいそうだ。

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