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仮想オフィスでアバター操り社員交流、コロナ禍の在宅勤務で孤立解消に一役 声掛けやすく風通し良く「何げない会話からヒントが」 (2/2ページ)

 一方、仮想現実(VR)のイベントを企画する「HIKKY(ヒッキー)」(東京)は3Dのオフィスを利用。取材でゴーグル型のディスプレーを頭に着け、「会議室」を訪れるとカラフルなアバター姿で動き回る社員たちに出迎えられた。接近されると思わずのけぞってしまうほどの臨場感だ。ディスプレーが動きを認識し、互いの表情も分かる。

 2018年の設立以来、実際のオフィスには数回しか出社していない幹部もいる。社員の一人は「普段からアバターで接しているので、性別も意識しない」という。

 仮想オフィスを利用しても在宅勤務と同じで、基本的には社員が実際に何をしているのか分からない部分はある。コロナ禍以前から利用しているというコンサルティング会社「テレワークマネジメント」(東京)の田沢由利社長は、「性善説に立つ」という。社員は働いているものとみなし、むしろ「何げない会話からヒントが生まれる」とメリットを強調する。

 第一生命経済研究所の柏村祐主任研究員は「日本の会社では職場での雑談や雰囲気を重んじる傾向がある」と指摘。「在宅勤務が主流の会社では今後こうした取り組みが広がっていくのではないか」としている。

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