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【トップ直撃】食べ頃見極める“熟”練の目 ジュース専門店を展開 青木フルーツホールディングス・青木信博会長兼社長 (1/4ページ)

 身近な食材でありながら、現代人の食文化で取り残された存在なのが果物だという。祖父の代から続く卸問屋や青果市場で培われたノウハウを生かし、全国の商業施設でフルーツジュースの専門店を展開、業界トップに成長させ、果物を再び消費者に身近なものにした。今後も「フルーツ文化創造企業」として、果物で医療や農業など社会問題を解決しようと志を高く掲げている。(海野慎介)

 --日本では近年、果物の消費量が少ないといいます

 「人口1人当たりの果物の供給量は、米国が286グラム、中国が258グラムですが、日本は145グラムです。厚生労働省と農林水産省の『食事バランスガイド』では、1日に生のフルーツ200グラムの摂取を目標にしていますが、日本の摂取量は96・7グラムなんです」

 --果物は人間にとって不可欠だと

 「いまから700万年前の人類の祖先も果物と木の実を食べていたようです。直近のデータでは日本人は塩分を取りすぎといわれますが、果物を十分に摂取することでカリウムやビタミンCなどが塩分を排出してくれるなど、栄養価の話をすればキリがありません」

 --卸問屋や青果市場を営んでいたのが、2002年以降、フルーツジュース専門店(フルーツバー)など消費者向けに業態転換しました

 「消費者が調理済みの食品を買う時代に、果物だけは素材のままで販売されていました。当時はカットフルーツ売り場もなく、消費が減っていく原因ではないかと考えたのが、スタートした経緯です」

 --当初、業界の目線は厳しかったそうですね

 「日本にもジューススタンドはありましたが、主に八百屋さんのロス対策でした。同業からも当初は『ご立派ですね』と冷やかしも言われました。これは『無謀だ』という意味で、単独店では成り立たないと思われていたわけです」

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