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【一生働く!】〈個人編〉追求し続ける(1) 「これまで書けなかったことを書く。あと20作品は小説を書きたい」 元新聞記者・滑志田隆さん (2/2ページ)

 大学で政治学を専攻するかたわら考古学研究サークルに所属した。毎日新聞記者としては環境庁、農水省、通産省などを担当。「自然景観や文化財を破壊する開発優先の公共事業を許さない」姿勢を貫いた。

 50歳をすぎて、自称“窓際族”になると、大学院の博士課程に6年通い政治学博士号を取得。56歳で「役職定年」の道を選び、独立行政法人・森林総合研究所の監事として持続可能な社会の実現に向けた森林行政・森林保全の在り方に言及した。引退しフリーになったのが62歳の時。「残りの人生は新聞記者として書けなかった『長年の宿題』を果たしたい」

 ■死ぬまで小説を書く

 書きたい題材は、「山ほどある」とも。その一つは、今年開戦から30年になる湾岸戦争。若き日の滑志田さんもペルシャ湾の沿岸を回り、戦争による環境破壊をテーマにした特集記事を執筆した。自分の足で稼いだ取材メモと新たに取り寄せた資料が書斎に山積だ。

 「これまで書けなかったことを書く。生みの苦しみだが、あと20作品は書きたい」。いよいよジャーナリストとして最終章に入った。(もろずみはるか)

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