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【渡邉美樹 経営者目線】生き残る企業の条件とは 「ワタミの宅食」が牛乳宅配「明治」と提携 (1/2ページ)

 緊急事態宣言が続く中、厳しい決算を迎えている企業も多い。そうした中「生き残る企業」について考えてみたい。

 究極のところ、生き残る条件は「キャッシュ」であり、「銀行次第」だ。まずは、銀行がこの企業は「生き残る」と思う経営をすることだ。従来通りの杓子(しゃくし)定規の経営ではなく、コロナ禍に対し、しっかり手を打ち、事業計画を組んでいるかを銀行は見る。

 先日もワタミの宅食は、牛乳宅配の明治と、相互の商品を宅配する大型提携を発表した。業界1位同士の提携で注目されたが、生活様式が変わる中、「変化への対応」の象徴だ。

 ただ、銀行や事業計画だけでなく、取引先との「絆」も大事だ。先日、ある駅前のビルオーナーからお手紙を頂いた。1等地であり家賃も高く、店の撤退を考えていた。しかし数十年、ワタミはそこで居酒屋をやってきた。手紙には、これまで借りてきた付き合いを「誇り」と表現してくださり「家賃を下げても、残ってくれませんか。いくらなら続けてくれますか」と応援が記してあった。

 ある取引先の営業マンは「うちの商品を今までいちばん売ってくれたのはワタミだ。これからも1番でいてほしい」と、相談した以上の支援条件を提示してくれた。過去もそうだが、苦しい時には、こうした感謝で胸が熱くなる「ドラマ」がおきる。「信頼」という無形の財産が、今回のようなドラマにつながる。

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