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【新・兜町INSIDE】株高が呼ぶ証券再編…ターゲットは大口個人客

 日経平均株価が15日にバブル期の1990年8月以来の3万円を奪回。株高で証券会社の経営体力も急回復し、兜町周辺では中堅・中小証券再編の噂が増えてきた。

 東海東京証券などを展開する東海東京フィナンシャル・ホールディングスは12日、関西地盤のエース証券を買収すると発表した。エース証券の知名度は決して高くないが、顧客に株式や投資信託を勧め、証券会社に仲介する独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)との契約数で首位を独走。昨年度末で全国886あるIFA登録業者のほぼ半数の422をエース証券が押さえている。

 大手証券幹部が言うには「地場証券は規模こそ小さいが、地方の名家や企業経営者など大口客を抱えています。資金運用から相続、税金対策などで専属秘書のように長年面倒を見ているので顧客との結びつきは強固で、大手証券会社の金看板で営業攻勢をかけても相手にされません」。優良顧客の獲得には、証券会社ごと買収するのが最も確実というわけだ。他の地場証券の買収交渉も水面下で進んでいるもようだ。

 【2021年2月17日発行紙面から】

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