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新卒採用に広がるAI採用 基準のブレ防ぎ選考時間削減、不合格の学生は人の目で再チェック (2/2ページ)

 ■掘り起こし

 採用支援のベンチャー企業IGS(東京)が手掛けるAI適性検査ツールは、銀行やメーカーなど20社が新卒採用に利用する。学生は自身の「創造性」や「決断力」などの指標を友人にも入力してもらい、スマートフォンで提出する。IGSが保有する約40万人分のデータと比較して極端な値を補正し、応募した学生の適性を分析するリポートを生成。企業が求める人物像と合致するかどうか判断しやすくする。

 こうした仕組みの導入で、他の試験で評価が低い学生や採用実績のない大学の学生を掘り起こすきっかけになるケースもあるという。

 ■地方に機会

 昨年から続くコロナ禍の影響で就活の景色は様変わりし、一度も会社を訪問しないまま内定をもらうことも当たり前となった。一方、大企業が多い東京などに行く必要がなくなり、地方の学生にとっては挑戦の機会が広がるメリットもある。

 関西学院大キャリアセンターの矢橋洋課長はウェブ面接に関し、「対面よりも熱意が伝わりにくい。志望動機を具体的に伝えられるよう、これまで以上にしっかり準備する必要がある」と話す。

 AIを使った選考についても「データが蓄積されれば精度が増すだろう」として今後も拡大すると予測。「学生がやるべきことは基本的には変わらない。直接会えないのならカメラをしっかり見て、自分の言葉で思いをぶつけてほしい」とエールを送った。

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