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【新・兜町INSIDE】東証社長人事は混戦模様…日銀OBの名も

 大規模システム障害で東証の宮原幸一郎社長が引責辞任したのは昨年11月末。後任人事の調整が水面下で進んでおり、日銀OBらの名前が取り沙汰されている。

 システム障害は昨年10月1日に発生し、金融庁は東証と東証を運営する日本取引所グループ(JPX)に業務改善命令を発動。東証社長はJPXの清田瞭最高経営責任者(CEO)が兼任している。有力候補と目されるのは前日銀副総裁で大和総研理事長の中曽宏氏。海外通として知られ、政府が推進する国際金融都市構想にも理解が深い。ただ、中曽氏が東証社長に就くと、大和証券グループ本社会長だった清田CEOと並んで大和系がJPXの重要ポストを独占することになる。

 一方、2023年4月に任期満了の黒田東彦(はるひこ)日銀総裁の後任は、日銀プロパーの雨宮正佳副総裁の昇格が濃厚だ。日銀総裁と東証トップという「日本経済の顔」の2大ポストを財務省が取り逃すとは考えにくく、日銀は総裁の座を確保する代わりに、東証社長ポストを断念する可能性が高そうだ。人事の暗闘は昭和の頃と同じか。

 【2021年2月15日発行紙面から】

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