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【令和を変える! 関西の発想力】地域文化に視線向けるネットの伝道師 「関西に眠る文化を発掘して、東京に負けないヒットを生もう」 (1/2ページ)

 桜が咲いてワクワクするシーズンなのに、長引くコロナ禍で花見の宴は開けそうにありません。どうやら今年も我慢の春になりそうです。

 その一方で「花見がダメならこっちへおいで」といわんばかりに、これまで地味な印象だった地域の文化施設のイベント情報をインターネットで見かけるようになりました。

 たとえば大阪・堺市の文化施設「さかい利晶の杜」。2月13日から「生誕120周年 高林和作展」と題して堺市出身の画家の作品展を開催していて、その様子がネットメディアに続々と紹介されているのです。

 新聞やテレビと異なり、インターネットに特化したネットメディアは、Yahoo!ニュースなどパワーのあるポータルサイトと連動した形で、直接、手元のスマホや自宅PCに影響力を及ぼします。

 これまでは、若者向けのエンターテインメントやゲーム、グルメ情報などがメインという印象で、地域の文化施設とは縁遠い存在でした。

 それが一転、とても若者にウケるとは思えない地域の絵画展にネットメディアのライターたちがやってきて、作品の魅力をネットに発信するようになってきたのです。

 この現象は他の地域でも起きています。兵庫県宝塚市の市立文化芸術センターでは昨年末、宝塚市ゆかりのアーティストとして地元在住の画家・辻 司の企画展を開催しました。こちらも若者とは縁遠いイメージでしたが、ネットライターたちが20人以上も押し寄せて作品の魅力を次々とネットメディアにアップしたのです。

 もちろん、どちらも地元が誇る立派な画家に違いありません。ただこれまで話題になる絵画展といえば、パリのルーブル美術館など世界的に著名なミュージアムからやってくるビッグネームの作品展ばかりで、地域の画家に焦点を当てたものは目立ちませんでした。

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