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【天野秀夫 中小型厳選株】好業績予想の電子決済関連「アララ」に反騰の予感 QRコード開発の「デンソーウェーブ」も大株主 (2/2ページ)

 国内最大手の自動車部品メーカーであるデンソーの子会社でQRコードを開発した「デンソーウェーブ」と、電子マネーの有力企業「ビットキャッシュ」が大株主なのも注目点です。

 飲食店チェーンの事業環境は厳しい状態ですが、アララの顧客には企業体力が十分にある大手が多いのが強み。主力である小売り分野では、地域密着型の生活協同組合(生協)や地元スーパーなど巣ごもり需要を取り込んだ好業績企業も多く、そのため、業績予想も良好と言えます。

 今21年8月期は売上高14億7200万円(前期比22・6%増)、営業利益2億6300万円(同92・2%増)、経常利益2億4600万円(同73・8%増)、当期利益2億2200万円(同54・3%増)と高い変化率を伴った増収増益見込み。

 1月13日発表の第1四半期(9-11月)決算で、営業利益が1700万円にとどまったことを懸念する向きもありますが、これはサービス開発に関わる積極投資を図ったことや上場関連費用の計上による特殊要因であり、過度な心配は必要ないというのが見方です。

 株式市場でも人気の事業内容だったことから、株価は昨年11月、IPO時に公開価格1400円の2倍超となる3080円初値でデビューし、直後に3905円まで上昇。その後はほぼ一本調子で下落して、今月に入り1500円台まで調整を進めました。

 公開価格に接近してきたタイミングもあり、そろそろ企業実態を評価する形で反騰に動き出しそうです。

 ■天野秀夫(あまの・ひでお) 日本大学法学部卒。1987年4月、日本証券新聞社に入社。記者、編集局長などを経て、代表取締役社長を12年近く務める。2017年4月、独立。証券・金融界、上場企業経営者とのパイプを生かし金融リテラシーへの貢献を目指す。

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