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【榊淳司 マンション業界の秘密】新築物件の購入相談者に多い「買いたい病」 将来の資産価値を考慮すべき (1/2ページ)

 私は一般の方からのマンション購入相談を承っている。基本、辛口である。新築マンションが10物件あるとすると、「買ってもいいですよ」と言えるのは、1物件程度か、あるいはなかったりもする。

 相談者に対しては「買ってもいい」と私が考える理由を説明する。それで納得する人もいれば、そうでない人もいる。

 新築マンションを買おうとしている人は、すでにその物件を好きになっている場合が多い。ただ、一抹の不安があるので、私のような者にそれを払拭してほしいと思って相談を持ち込むのだ。

 その場合、私がマイナス材料を示すと彼らなりに反論してくる。私の示した見方がズレていると思いたいのである。

 対面で相談を受ける場合はそれなりに丁寧に説明できるので、最後には納得してもらえることが多い。しかし、メールの場合は果てしなく論争が続きそうになる。だからメールの相談は初回無料だが、2回目からは有料にしている。お金を払ってまでメールの論争を続けようという人はいないので、たいていは初回のみで終了する。

 そういったタイプの相談者は、私の考えを知りたいのではなく、自分の買いたいマンションが「買ってもいい物件」だと認めてほしいのである。

 「買いたい病」というものがあるとしたら、それにかかっているとも言える。この病は少々のことでは治癒しないため、私にしても諦めることが多い。

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