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【榊淳司 マンション業界の秘密】新築物件の購入相談者に多い「買いたい病」 将来の資産価値を考慮すべき (2/2ページ)

 「買ってもいい」かどうかを判断する基準はたった1つだけ。それは資産価値である。

 10年後、あるいは20年後にそのマンションを売却する場合、購入時の価格に比べて大きく値下がりしていそうな物件について「買ってもいい」とは言わない。

 私は、そのマンションを購入することで相談者が幸せな10年、20年を過ごせるかどうか…ということをある意味、想定していない。資産価値が下がるマンションであっても、そこに住んで幸せな年月を過ごすことは可能で、むしろ、売却に至らないのであれば、資産価値を気にしなくていい。

 しかし、人間とは基本的に欲深いもので、特に戸建てよりもマンションを購入しようとする人の傾向は、資産価値に敏感。なぜなら、いずれは売却することを前提にしているからだ。

 まとめると、20年以上住むつもりなら、あまり資産価値を気にせずに自分が住みたい物件を選んでいいと思う。逆に何年か先の売却を気にするなら、どれくらいで売れるのかは、絶対的な基準になる。どちらも取ろうとすると、ある程度、妥協しなくてはならないということを考えておいた方がいい。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案・評論の現場に30年以上携わる(www.sakakiatsushi.com)。著書に「マンションは日本人を幸せにするか」(集英社新書)など多数。

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