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【AI時代の発想術】自分の集大成としてのアプリを作成、プログラミング言語を使わない開発手法 やりたいことを書き出してみよう (2/2ページ)

 実際にやってみると、最初の「カードに書き込む」作業が一番頭を使い、時間もかかる。しかし、自分のやりたいことを書き出し、まとめる作業は頭の整理になり、面白くできるものだ。初めての人は大変かもしれないが、私は慣れていることもあり、時がたつのも忘れて没頭した。

 自分の頭の中にあるものを一つ一つカードに書き出すことがなぜこんなに楽しいのか? それは自分が面白いと思ってやってきたことが頭の中に詰まっているからだろう。

 カードを書き出して見えてきたのは、発想ノウハウをぎっしり詰め込んだアプリである。僕はこれまで40年間、アイデア発想や企画立案を生業としてきた。そのノウハウや事例はすでに自分の頭の中に詰まっている。それらを文字と絵にしたカードは気づくと300枚を超えていた。

 自分がやってきた仕事がここで生きるという充実感が湧いてきた。自分の中にあるノウハウのエキスだけをまとめて、誰もがアイデアが出せるようなアプリを作りたいと思った。

 そこが決まると、使う人の立場になってアプリを作っていくことができる。誰でもわかる言葉を使おうとか、これまでの経験と知識からアイデアが必要な場面を想定し、どんな発想をするといいのかなどを考えてカードを並べ替えていった。

 難しいと思われがちなことを簡単に面白くわかりやすくする。これがアプリ制作で最も大切なことかもしれない。

 自分のやってきたことを後世に伝えるということはある意味、自分の集大成だ。これまでは書籍の形でしかできなかったことが、アプリでも表現できるようになった。これからの世代には、本を読んでもらうよりアプリを使ってもらうほうが手っ取り早いに違いない。

 自分の集大成としてのアプリを作り、次の時代を創る若者たちに渡す。読者の皆さんも考えてみてはどうだろうか。(プランナー・久保田達也)

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