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【住まいの処方銭】冬の夜の地震対策(4) トランクルームを防災倉庫に 複数の世帯で借りればメリットも多い (1/2ページ)

 「自宅は、何度も大きな揺れに見舞われたが、これまで被害は受けていない」。だが、「今後も無事だろう」と本当に言い切れるだろうか。防災士の正谷絵美さんは、万一を考えて、自宅以外にも防災用品を備えることを薦めている。

 正谷さんは今、近隣の子育て中とシニア夫婦の計3世帯で、コンテナ型のトランクルームを1つ、借りる計画を立てている。1・5畳程度の大きさで、月7500円。なかにはテントやバーベキューコンロなど、3世帯で使用する災害用品を入れる予定だ。いわば自分たちの「防災倉庫」を作る。日常のものは入れないことを決めた。

 他の世帯とは、普段から子どもの送迎を依頼し合うほどの親しい関係を築いている。「災害対策は重要」という認識も共通している。

 「2016年の熊本地震では、1回目より2回目の揺れで壊れた木造住宅が多数ありました。もし、自宅がつぶれてしまうと室内の備蓄品は取り出せなくなってしまいます」。さらに、周囲が木造住宅の密集地域であれば、強い揺れで火災が発生する可能性もある。

 正谷さんは複数でトランクルームを借りるメリットを次のように挙げている。

 「まず、1世帯あたりの出費が減ります。さらに、コンロなどの備品が1つで済むため、世帯ごとにすべてを揃える必要がなくなります。大きな袋に入った非常食も準備でき、大勢で分けられるメリットもあります」。一緒に借りるような近隣関係がないなら、「1世帯で0・5畳程度」でもよいそうだ。

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