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【コロナ禍で注目!空き家活用術を追う】自身の体験をベースに「リノベーション業」へ 東京の都心から千葉県いすみ市の古民家へ移住 (1/2ページ)

 都会を離れ、実際に“空き家”を手に入れた人の体験例を見ていこう。

 アパレルの営業マンだった奈良県出身の福島新次さん(40)は、東京都世田谷区の三軒茶屋にある中古マンションを処分。その売却益780万円で、もともと望んでいた田舎暮らしの実現に向かって行動を開始した。

 千葉県いすみ市の空き家と出会ったのは、知人からの紹介だった。かなりの郊外とはいえスーパーもそばにあり駅も近く便利な場所である。700万円で売りに出ていたのは350坪(1157平方メートル)の広大な土地に建つ築46年の古民家。「家屋はボロボロの状態だが、リノベーションすれば住める」と考えた。

 福島さんは長い交渉の末、2017年に500万円まで下げさせて購入した。その後、独学でDIYを学びながら週末はいすみ市へ通い、約2年間かけて家族も住める家にリノベーションしている。

 「もともと器用だったんで。近くの木材屋さんに掛け合って廃材をいただき、うまく使うことができました。ものが有り余っている世の中で新品を使う必要などないですよ」と福島さん。自己流ながら、エコも考え、理想の転居を実現した。

 「自然が好きなので、井戸水の利用、生ゴミのコンポスト(堆肥などに返る処理機)、薪ストーブなど循環型生活には満足感があります」

 子供の学校の関係で都内の賃貸マンションといすみ市の2拠点生活だが、家族の反対はなかったという。

 「空き家をお得に取得できましたし、リノベーションしたこの家を今後売ることも考えられます。都心で35年ローンを抱えているよりもずっといいですよ」と、将来性を考えても満足度が高いという。

 将来的には古民家暮らしに家族も呼ぶ予定だ。こうした“空き家”暮らしが転機となり、昨年2月にアパレル会社を退職。一方で自身の体験をベースに、古民家リノベーションを自らの仕事にしてしまった。

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