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【渡邉美樹 経営者目線】ワタミの宅食「テレビショッピング」開始 経営者人生37年「営業の哲学」とは (2/2ページ)

 私もテレビショッピングは初の出演になるが「伝えたいこと」よりも「聞きたいこと」をどう伝えるかがカギだ。「1日1食、健康へのご提案です」。「健康」という関心事を押さえ、お弁当で、どう生活が変わるか、健康はもちろん、買い物や料理の負担が減ることなど、商品の向こう側にある、世界観や生活のイメージを心がけている。

 外食事業がコロナで苦戦する中、宅食事業が、今のワタミの売り上げ、利益ともに、主力事業である。私が88歳で経営者を引退するまでに、現在の26万食から100万食を目指す。ミールキットや冷凍総菜などアイテムも充実させていく。日本人の100人に1人が毎日ワタミの宅食を食べる世界も描く。

 経営者人生37年。モノを売るときには商品にどれだけ愛情と誇りを持っているかが一番大事だ。営業マンが「売り上げを上げるため」なのか「本当に商品が好き」なのかは、聞いていてもすぐ感じる。

 良い営業マンとは、営業先のメリットと要求を持ち帰って自社と交渉したり、挑戦する人だ。「弊社といたしましては」で始まる「できない理由」の列挙には、やはり心が冷める。

 ワタミの理念である「ありがとうを集める」は、営業の基本だ。読者にも多くの営業マンがいると思う。お客さまから「ありがとう」と言ってもらえたときのあの喜びは、私も一緒である。 (ワタミ代表取締役会長  兼グループCEO・渡邉美樹)

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