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【令和を変える! 関西の発想力】これが本当の「おもてなし」 130年前に整備の巨大水路「びわ湖疏水船」観光に感動 (1/2ページ)

 平安貴族のDNAを受け継ぐと自負する「京都人」。そのお姿は常に高貴で、郊外の宇治で生まれた私なんぞは「茶畑に住んではりますの?」などと、よくからかわれました。ただ、千年の都から世界の観光都市へ、華麗な歴史を守り育てた実績を思うと、歯向かうことなどできません。

 しかし滋賀県人は京都人を黙らせることができます。「ゲジゲジナンバーの車(滋賀の字面がゲジゲジ)、ダサおますなぁ」なんて言われても「琵琶湖の水、止めまっせ」とひと言返すだけで京都人は何も言えなくなるのです。

 そうです。京都人は滋賀から送られてくる琵琶湖の水がなければ生きていけないのです。その水を送っているのが「琵琶湖疏水」。日本遺産にも登録された、世界有数の巨大な水路です。今から130年前、幕末の動乱と明治維新でボロボロになった京都を復興させるために、当時の先端技術を結集して造られました。その後、京都は劇的に蘇り、世界の観光都市に上り詰めたのです。つまり京都と滋賀は一蓮托生。“世界の京都”をともに作ったといっても過言ではありません。

 ただ、このハイテクな琵琶湖疏水に観光船が運航しているとは意外でした。だって、京都と滋賀の間には、織田信長が焼き討ちした比叡山や、清水寺が鎮座する標高593メートルの音羽山がドーンと立ちはだかっているのです。その山を貫く水路を遊覧するなど、トンネルの暗闇を行く肝試しとしか思えません。

 ところが3年前、「びわ湖疏水船」の名称で春と秋のシーズン運航を開始したところ、乗船率9割を超える人気とか。そこで「百聞は一見に如かず」とばかりに3月末、運航を開始したばかりの春の便に乗り込みました。

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