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【経済快説】健全な投資だけで株価は上がっているわけではない! 金融各社の巨額損失…いかにもバブル的な「膨らみすぎた投資」 (1/2ページ)

 3月29日の東京証券取引所の寄り付き前に、野村ホールディングス(HD)が、米国の子会社で損失が発生する可能性があることを発表した。約20億ドル(2200億円)の損失の可能性があるとして、同日の野村HDの株価終値は117円70銭(約16・3%)安の603円に下落した。

 その後、米国の投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの株式取引に絡んで発生した損失だと報道された。同社に絡んで、クレディ・スイス社も巨額損失の可能性を公表し、日系金融機関では三菱UFJ証券ホールディングスが2億7000万ドル(297億円)程度の損失が発生する可能性を発表。みずほフィナンシャルグループも100億円程度の損失が発生する可能性が報じられた。野村HDの株価は4月2日に572円70銭まで下落した。

 アルケゴスは元ヘッジファンドマネジャーのビル・フアン氏のファミリーオフィス(個人資産の運用会社)だ。ファミリーオフィスの運用情報公開はヘッジファンドよりもさらに秘匿性が高く、損失の経緯と全体像は分かりにくいが、トータル・リターン・スワップ(TRS)という仕組みで自己資金の何倍もの投資を行い、含み損が発生し、取引相手の1社に対して追加担保の差し入れができずに、保有ポジションと担保が強制処分されて、破綻に至ったようだ。

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