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【トップ直撃】治験の大量文書をクラウド管理 医療業務を健やかに速やかに アガサ・鎌倉千恵美社長 (1/5ページ)

 新型コロナウイルスのワクチン開発でおなじみになった「治験(臨床試験)」だが、治験の際に大量の書類が発生し、コストや時間がかかる要因の一つになっていることはあまり知られていない。これをデジタル化してクラウドで管理するシステムを国内外で展開する製薬DX(デジタルトランスフォーメーション)企業は、「世界中の人々の健やかな人生のために」を掲げ、日々走り続けている。(中田達也)

 --紙で管理されている治験の資料をデジタル化する狙いは

 「たとえば10カ所の病院で医薬品の治験を行う場合、製薬会社と病院の間のやり取りは紙で行われ、膨大な量になっています。これを電子化し、クラウド管理することで作業をスピードアップし、効率化するというコンセプトです」

 --紙の書類はたいへんな量になるとか

 「1つの病院で年間2トントラック1台分ぐらいになります。治験の段階が進めば進むほど前のデータを含めて膨大になっていきます。1つの病院で副反応が発生した場合、製薬会社からほかの病院にも数百ページのリポートを郵送する必要があり、それだけで1週間から10日ぐらいはかかります」

 ◆コスト削減、データをバックアップ

 --書類の管理はどのように

 「一部は病院で保管しますが、処分する際も溶解させるのでコストがかかります。コロナのワクチンでも日本はすごく時間がかかっているといわれますが、そうしたことも一つの原因になっていると思います」

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