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「焼売ブーム」到来!? かつや、大阪王将、味の素が熱烈に注目 (4/8ページ)

 ただし、点心は基本的に温かい状態で食べるもの。冷めると味が落ちてしまう。駅で売るには冷めてもおいしくなければならないので、開発は困難を極めた。試行錯誤の末、干しホタテ貝柱と戻し汁を使うことでこの難題を解決。豚肉の臭みもなくなった。

 しかし、シウマイが売れるようになったのは、戦後になってからのこと。50年に「シウマイ娘」という駅のホームでシウマイを売るキャンペーンガールを投入。そのシウマイ娘が新聞小説『やっさもっさ』(獅子文六著)の題材となり、映画化もされてシウマイが一躍脚光を浴びた。

 シウマイのヒットを受けて、シウマイ弁当を54年に発売。これも売れた。

 デパ地下や、横浜駅以外の駅に販路を拡大したきっかけは、64年の東海道新幹線の開通も大きい。それまで、全ての列車が停車していた横浜駅を新幹線は素通りするので、危機感を持って出店を重ねた。その結果、首都圏一円に崎陽軒の強固な販売網が構築された。横浜名物のシウマイが首都圏の住民にとって身近な存在になった。

 このように、同社は焼売の日常食化に貢献していると言えよう。

 ◆冷凍食品で焼売の売り上げ増

 冷凍食品では、焼売の売り上げ増が目覚ましい。

 冷凍焼売でトップシェアを持つ、味の素冷凍食品では、2016年に発売した「ザ★シュウマイ」が好調。20年8月以降、売り上げは前年比2桁以上の伸長が続いている。男性をターゲットにしており、パンチのある味が特徴。一方で40~60代の購入者が多く、なかなか若者には浸透しないという悩みを抱えていた。

ITmedia ビジネスオンライン

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