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東芝の争奪戦、さらに混迷へ 解任目前で車谷社長の辞任劇 物言う株主、CVC買収提示額は「安すぎる」 (2/2ページ)

 9日には永山治取締役会議長(中外製薬名誉会長)が、「提案は当社の要請によるものではなく、事業などに関する詳細な検討を経たうえで行われているものではない」と異例の声明を出したことで、「反車谷」の流れは加速。14日の臨時取締役会で解任を図る考えで、車谷氏は辞任表明せざるを得なくなった。

 今後は新経営陣がCVCの買収提案を検討することになる。1株5000円、総額2兆3000億円規模で買い取る方針だが、米投資ファンドのKKRや、カナダの投資会社も買収案を提示すると報じられている。すでに物言う株主の一部からは、CVCの提示額が「安すぎる」という声も出ている。

 東芝は原子力事業に加え、半導体大手キオクシアホールディングスの株式も約40%保有。半導体は米中対立の火種となっている戦略物資だ。東芝にとって難題山積であることに変わりはない。

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