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【経済快説】投資家の間で流行の「FIRE」には共感するが… 人生で重要なのは投資のバランス (1/2ページ)

 投資に熱心な人々の間で「FIRE」という言葉が流行している。「Financial Independence, Retire Early」の頭文字を取ったもので、「早期にリタイアできる金融資産を作り、お金から自由になる」ゴールを指すものだ。時にはいささか怪しい投資勧誘のためにも使われているようだが、目指すところには大いに共感できる側面がある。

 働かなくても安心して暮らせるだけの金融資産を作ると、働くことに縛られなくてもよい。例えば、サラリーマンが会社に命じられた仕事を、「この仕事は正しくない」と断ることは、後の生活を考えると難しい場合があるが、FIREを達成しているなら、断る勇気を持つことができる。

 マルクス経済学風に言うなら、FIREに到達した労働者は、資本家に搾取されない選択肢を持つことができる。ある意味では、個人単位で資本主義を克服する「革命」ができるのがFIREなのだ。だが、FIREを目指す道のり自体は極めて資本主義的だ。

 そもそも、どのくらいの金融資産を作るとFIREは達成できるのか。一般的には「金融資産から得られる収益だけで生活できて、同時に金融資産が減らない状態」でFIREを達成したと考えてよかろう。

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