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【榊淳司 マンション業界の秘密】「売り」を難しくする仲介業者の体質 自己利益優先、違法行為が横行する現実 (1/2ページ)

 私は2カ月に1度ほど不動産売却相談会という無料のイベントを開催している。日本橋横山町(東京都中央区)にある不動産仲介業者の会議室が開催場所。毎回3組から5組程度の相談者が来る。そこに持ち込まれた案件で、私の提携業者が仲介を依頼されることもある。それでうまく売却できれば、私が多少の紹介料をいただけるので「無料」で行えるというスキームだ。

 ただ、私もその提携業者もがっついていないので、1回の相談会で1件の仲介契約があるかないか、という状況だ。

 ただ、何組かのエンドさん(一般消費者)と話をするなかで、持ち込んでくれた不動産の中身や、売却する理由などを聞くことができる。これは私にとっても提携業者にとっても、非常に貴重なマーケット情報となる。もちろん、守秘義務はしっかりと守っている。

 先日、相談にきた方は不動産のプロだった。対エンドではなく、もっと川上にいる方で、マンションのデベロッパーに土地と事業計画をセットで売り込むような仕事をしていた。業界では「専有売り」などと呼ぶカテゴリーだが、大きくは、われわれと同業の範囲内に入る。

 で、申し上げた。

 「別に私に相談しなくてもよくお分かりでしょう」

 だが、そうでもないとのことだった。自分の住むマンションを売る場合は、エンドと同じ扱いになるという。

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