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【渡邉美樹 経営者目線】ぼろぼろの愛読書「論語」 コロナの今、孔子に学ぶべきこと (1/2ページ)

 参院議員時代から始めたこの連載も100回の節目を迎えた。議員時代から「経営者目線」の提言でこの国を良くしたいと思ってきた。この連載でそれを続けていきたい。

 100回を記念して今回は、私の最愛の愛読書「論語」について取り上げたい。『論語』は、2500年前の孔子と弟子の対話を収めている。高校時代から愛読しており、当時から持つ文庫は、ぼろぼろになった。紀元前から人間は何も変わっていないことに気づかされる。私なりに孔子の『論語』を解説した『使う!論語』(三笠書房)という本も出版している。

 私が校長を務める郁文館中学で、この春から1年生に自ら授業を始めた。実践的教材として『日経新聞』、普遍的教材とした『論語』を使い毎回授業を行っている。

 最近授業で教えた章句に、「吾十有五にして学を志す」がある。孔子は15歳で学問で身を立てようと決意したが、若くして将来の方向性を決めることは良いことだ。単にいい進学先を目指すのではなく、具体的な職業までシミュレーションすれば、夢の追いかけ方も、学びの姿勢も変わる。生徒たちに「13歳。残り2年で今後どう身を立てるか考えなさい」と伝えた。

 孔子の言葉は、政治に対する提言もあるが、現代の経営者目線でも示唆に富む内容も多い。仕事を意識する中で大切にする章句は、「これを知る者は、これを好むに如(し)かず。これを好む者は、これを楽しむに如かず」という章句だ。好きで仕事をしなければならないし、最終的には楽しまなければならない。私のモットーだ。

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