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【新・兜町INSIDE】投信販売が絶好調、背景に運用コストの価格破壊 運用会社は手腕を競う試練の年

 投資信託の販売が絶好調だ。3月は2月に比べて18%増加し、昨年3月比で27%の急増。背景には、販売手数料や運用コスト(信託報酬)の急速な価格破壊がある。

 投信ブームが起きた2000年代初頭、新興国株の分散投資など商品設計が複雑なファンドでは販売時で3%台半ば、保有中でも年率1%超の手数料を取るボッタクリ投信が珍しくなかった。

 しかし、証券会社が投信の「薄利多売」志向を強め、販売手数料ゼロ円の「ノーロード」投信が続出。信託報酬についても「顧客が小数点以下2位の手数料率まで気にして投信を選ぶ」(インターネット証券幹部)ため、証券会社も運用会社も手数料を引き下げて預かり残高の増加を目指す方向に転換。「投信は高コスト」は過去のものになりつつある。

 手数料競争が限界に達し、競う余地があるのは運用成績だけ。証券会社は「今年は運用手腕を本格的に競う年になる」(ネット証券幹部)と投信会社にプレッシャーをかけている。値上がりしない投信は証券会社に売ってもらえない時代に入ってきたようだ。

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