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【凄腕アナリスト ザ・覆面】ワクチン輸送用「定温輸送保冷庫」を開発 「澤藤電機」再浮上へ 水素製造&貯蔵システムが事業成長へ期待 (2/2ページ)

 このほか、愛知製鋼と共同で産業用ドローンモーターも開発している。EV、ワクチン輸送、アウトドアレジャー、ドローン関連といった多彩なテーマ性を呼び込むことができる銘柄だ。

 そして、今後の事業成長ドライバーとして期待されるのが水素関連だ。

 プラズマを利用しアンモニアから高純度水素を製造する水素製造装置「H2ハーモニー」を岐阜大学と共同で開発。アンモニアボンベ1本で水素ボンベ9本分の水素が確保できる効率性のほか、水素活用のネックである貯蔵と輸送の問題をアンモニアの利用で解決できる。

 この「エネルギー貯蔵輸送方法およびエネルギーキャリアシステム」は、同社と岐阜大学、ウシオ電機との共同特許にもなっている。

 3月12日には21年3月期業績実績見込みを上方修正し、前期比12%減収、35%経常増益で着地する予定で、決算発表は5月14日。業績面ではやや物足りなさが残るが、それを材料性がカバーしている。

 株価は昨年9月の1550円を起点に下値切り上げトレンドを維持し、3月には年初来高値2683円をマーク。現在は調整をはさんで2200円台。クリーンエネルギー関連のテーマ性を追い風に再度の上値トライが始まりそうだ。

 ■ザ・覆面(ざ・ふくめん) 金融業界では知る人ぞ知るベテラン。株式の分析と着眼点の鋭さに定評がある。名を出せばハレーションが大きいため、覆面で参戦。

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