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【株式フジ】東京市場で起きた不気味な動き 金融機関の政策保有株売却か (1/2ページ)

 今週前半の東京市場には不気味な動きがありました。午前9時の取引開始後、ほどなく主力銘柄にバラバラと売りものが出て、株価が一段安、あるいは上値が抑えられる動きが続いたのです。

 もちろん、どういう性質の売りなのかが関心となります。利益を確定する利食い売り、株価の下落でもうけを得ようとするカラ売り(投機売り)、株価下落後の見切り売り(損切り)などが株式市場の主な売りですが、市場の様子から判断するといずれでもなさそうです。それらとは性質が異なる売り、「金融機関による政策保有株の売却」かもしれません。

 5月12日の大手経済紙に「傘下に三井住友信託銀行を持つ三井住友トラスト・ホールディングスが持ち合い株式など政策保有株約1兆4000億円をゼロにする目標を示した」という記事がありました(2023年3月期までの2年間でまず時価2500億円分を売却する)。

 政策保有株とは、純投資ではなく取引先との関係維持など経営戦略上の目的で保有する株式のことです。昭和の高度成長期に生じ、平成バブル期に広がりを見せた日本特有の「株式持ち合い」です。

 金融機関はこれまでも株価下落時の財務健全性を確保するとして、政策保有株を減らしてきた経緯があります。加えて、海外投資家から指摘されることが多い企業統治改革も背景にあると見られます。

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