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【渡邉美樹 経営者目線】五輪有観客なら飲食店にも同じ理屈を!! 横浜銀行セミナーで語った「譲れない一線」 (1/2ページ)

 日本は新型コロナウイルスのワクチン確保や接種で、世界に大きく遅れた。このことは、検証と改善をすべきだ。私はかつて議員として官僚の仕事をみてきたが「責任を取らされること」を嫌う。安全性や、大量に確保し余剰が出た場合など、「責任を取らされる」理由が先行し、慎重になり、結果として、世界に比べてこれだけ大きく出遅れたのではと推測する。

 国産ワクチンの開発にも問題がある。政府が決めたワクチン開発の生産支援の予算は当初、100億円規模だった。一方で、米国はケタが違った。昨年5月に打ち出した開発計画の予算は1兆円規模で、欧州も同程度を確保した。

 現在の日本の経済損失から考えれば、国産ワクチンへの投資は十分なリターンがあった。政治家が海外に劣らない開発費を提示すれば、官僚を動かすシグナルにもなったが、政治家が慎重なら、官僚も慎重にならざるをえない。

 ミスさえしなければ出世や昇給ができる官僚の人事制度にも問題がある。失敗しても咎められない風土があればチャレンジできたと思う。若い官僚と話すと「この国のために」と熱く語る。そうした本来の目的が、年次を重ねると、失敗し自分の出世に影響が出るのは困ると「事なかれ主義」へ変わってしまう。そうした制度は危機対応にもろく、政治主導で改革すべきだ。

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