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【新・兜町INSIDE】ハンガリー発のショック安? 欧州発の利上げへ

 金利上昇への警戒感に世界の株式市場が揺れる中、東欧ハンガリーが欧州諸国のトップを切って金融引き締めに転じる見通しだ。株式市場の地合いにもよるが、タイミング悪く米国の金利上昇と重なれば、短期的なショック安に進展する可能性がある。

 ハンガリーの中央銀行に相当するハンガリー国立銀行のビラグ副総裁は5月17日、早ければ6月の金融評議会(日銀の金融政策決定会合に相当)で利上げに踏み切る方針を示唆している。ハンガリー国立銀の金融評議会は月2回のペースで開催。6月は8日と22日に開かれ、当月2回目の会議で採決が実施される。

 米連邦準備制度理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)と違い、大方の市場参加者にとってハンガリーの金融政策はノーマーク。このため、欧州圏初の利上げが決まればサプライズとして受け止められかねず、ユーロの対円や対ドル相場の混乱を通じてリスクオフの株売りに傾く恐れがある。

 ただ、新興国発のショック安は長続きしないのが経験則。下げ止まりを待って買い出動が吉か。

 【2021年6月4日発行紙面から】

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