記事詳細

【今日から始める10万円株】割安株の水準訂正を狙う…再生可能エネルギーなどテーマ性にも注目

 足元の相場は、日経平均株価やグロース(成長)株が多く上場するマザーズ指数が伸び悩む一方、TOPIX(東証株価指数)や東証2部指数はジリ高の動きとなっている。

 こうした現象は、値がさ(株価の水準が高い)のハイテク株や新興株などの「グロース株」から、「バリュー(割安)株」へと物色の矛先がシフトしていることが要因の1つになっていると思われる。

 最近になって株式アナリストやエコノミストなど複数の専門家に話を聞く機会があったが、やはり「しばらくは循環的にバリュー株が買われる局面が続きそう」との声が多く聞かれた。

 そこで、今回は循環物色の過程で株価の水準訂正が起きそうな、10万円以下で買えるバリュー株を取り上げたい。

 まずは、三菱パワー製品の販売商社である「東京産業」(8070)。三菱パワーは発電プラントやタービンなどを手掛ける三菱系の企業で、次世代電池の有望株である燃料電池や、地熱発電プラントなど再生可能エネルギーも手掛ける。再生可能エネルギーが有望な相場テーマになりつつあるだけに、東京産業にも物色の手が伸びそうだ。

 今期の予想PER(株価収益率)は7・88倍、PBR(株価純資産倍率)は0・59倍と割安感がある。6万円程度で購入可能だ(7日終値ベース、以下同じ)。

 直近は、不動産セクターにも循環的な買いが入っている。その点で、都心部で不動産再生事業を手掛ける「サンフロンティア不動産」(8934)は株価の見直し余地が大きそうだ。前期はコロナの影響を受けて減収減益となったものの、今期はV字回復する見通し。PER6倍台、PBRは0・7倍台と指標的にもお買い得で、今なら10万円をギリギリ下回る金額で買える。

 面白そうなのが繊維の老舗「ユニチカ」(3103)。PERは5倍台と完全にバリュー株の位置付けにあるが、現在は繊維事業を縮小し、高機能フィルムなど機能素材部門の拡大に注力している。構造改革によって成長企業へと変貌を遂げられれば、株価の“居所”も大きく変わるだろう。現状のPERは5倍台と割安で、最低購入単価が3万7000円と安いのも魅力。(吉田礼音)

 【2021年6月9日発行紙面から】

関連ニュース