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【バフェットの次を行く投資術】食糧問題で脚光浴びる「サカタのタネ」 「F1種」による安定的な需要あるビジネス (2/2ページ)

 なぜ、種子を買うのかと言うと、現在の優れた品質の作物の大半が「F1種」だからだ。「F1種」は雑種強勢により、優れた収穫物を一斉に得られるし、収穫量も格段に多くすることができる。つまり、固定種では得られない農業上有利な性質が得られる、まさに「トンビがタカを生む」ような素晴らしさだ。ただし、このF1種の種を収穫しても次の世代においては、F1種では無い色や形などの性質がバラバラな雑種が生まれる。だから、農家は毎年F1品種のタネを購入することになるのだ。きわめて安定的な需要があるビジネスだといえよう。

 また、同社は世界的企業であり、海外売上比率が全体の6割ほどを占める世界ベストテンにランクされる企業だ。国内シェアは、ブロッコリーが約75%、ホウレンソウが約50%、トルコギキョウは約30%、パンジーは約40%もある。海外でもブロッコリーは65%以上、トルコギキョウは約70%のシェアを誇っている。 (人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩) =敬称略

 【2021年6月17日発行紙面から】

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